学校の常識はもう古い!急増するWEBメディア字下げ不要論とある一考察

段落冒頭の字下げは紙媒体の常識。でも、インターネットを見ていると字下げをしていないWEBメディアが増えています。かくいう当ブログ、そしてmitecoでも字下げを行っていません。
 
 
こんにちは、代表取締役社長の安藤です。記事タイトル、ちょっと中二病※っぽさが出ていますね。今日は紙媒体で字下げをする理由と、近年大きな変遷を遂げる字下げの常識について調べました。

※中二病:ネットスラング。中学2年生前後の男子が発症する、「自分だけが特別」という思考。たいていは高校生くらいになると落ち着くとされている。
 
 

字下げをする理由は「読みやすさ」!

紙媒体で字下げをする理由は、一般的に「読みやすいからだ」と言われています。字下げをすることで段落の区切りであることを説明できるからです。
 
 
たとえば、英語(indentation:Wordにあるインデント機能の語源)や中国語(缩进:二文字下げるようです)など、日本語以外でも段落冒頭で字下げをする文化は少なくありません。
 
 
私たちも学校教育の場において、段落冒頭では字下げするように習いました。おそらく、多くの人が「段落冒頭では字下げをすること」を常識と考えているのではないでしょうか。
 
 

WEBメディアでは「字下げしない」が多数派!?

ところが、インターネットでは紙媒体の常識は通用しません。字下げをしないWEBメディアが多数あるのです。
参考までに、当社調べの「字下げ調査」をご覧ください。

 
 
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およそ3割のWEBメディアが、「段落冒頭で字下げをしていない」ということがわかりました。
 
 
また、段落冒頭で字下げを行っているWEBメディアのうち、9つの媒体が新聞社もしくは月刊誌や週刊誌など、紙媒体が運営しているサイトです。これでは比較が難しい……そこで、純粋なWEBメディアだけで比較してみましょう。
 
 
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なんと!
 
 
字下げをしていないWEBメディアが、字下げをしているWEBメディアを上回りました。
 
 
いささか乱暴な結論を出してしまった気もしますが、インターネットでは字下げをしないことが常識になりつつあるようです。
 
 

なぜ、インターネットでは字下げをしないのか?

インターネットで猛威を振るう字下げ不要論。ここでひとつの疑問が湧きます。
 
 
「なぜ、インターネットで字下げをしなくなったのか?」
 
 
私たち記事作成会社に集まる情報をまとめると、ひとつの推測ができます。次の項で詳しくご説明しましょう。
 
 

段落改行時にスペースを1行空ける

本記事の冒頭で、「段落で字下げをする理由は読みやすさをよくするため」とお伝えしました。言い換えると、段落冒頭で字下げをしなくても、それにとって代わるものがあればよいということです。
 
 
そこで、インターネット上の記事では、字下げに代わる文章の見せ方が登場しました。段落改行時にスペースを1行空けるという手法です。
 
 
ページの右から左に読み進める雑誌や新聞と違い、インターネットでは文章を上から下に読みます。段落を切り替えるとき、「1行スペースを空けたほうが見やすい」となったのではないでしょうか。
 
 
当社に寄せられる記事のご発注を見ても、特段のご指定がない限りは「段落ごとに改行し、1行スペースを空ける」という依頼が多いです。また、「『。』ごとに改行」というご依頼も少なくありません。
 
 
どちらも「文章を縦に長くしたい」という目的ではないかと考えられます。
 
 

スマートフォンが字下げ文化を駆逐する!

さらに、「スマートフォンが字下げ文化を駆逐するのではないか」という意見もあります。
 
 
駆逐!
 
 
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駆逐!?
 
 
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駆逐!?!?
 
 
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……
 
 
さて、なぜスマートフォンの普及が字下げに影響するのでしょうか。その理由は、スマートフォンがパソコン以上に、文章を縦長に読ませる機器だからです。さらに、1行当たりの表示できる文字数がパソコンより短くなることも、字下げをなくすポイントだと考えられます。
 
 
画面サイズの関係上、スマートフォンでは1行あたり20文字も表示できないことが珍しくありません。もし字下げをするとムダな文字(スペース)が増えてしまいます。そのため、機器に合わせるなら、字下げよりも段落改行時にスペースを1行作ったほうが見栄えがよいのです。
 
 
これが、スマートフォンが字下げ文化を駆逐すると言われるゆえんでしょう。
 
 

掲載媒体に応じることが大切

ここまで、「字下げよりも段落改行をすべき」という論調でお話しました。しかし、一番大切なことは読者にとっての読みやすさ、そして、TPOに応じた文章を作成することだと思います。
 
 
文章を書くときのルールや原則は、確かに存在します。しかし、文章や言語の歴史は時代とともに変遷を遂げるものです。学校で習ったから字下げが正しいのではなく、「読者にどう読んでもらいたいか」という媒体のポリシーに基づき、雑誌や新聞、WEBメディアでは字下げや段落改行を用いているのだと思います。
 
 
今回は、「字下げ・段落改行」についてひとつの説を考えてみました。みなさんもいろいろな媒体を読みながら、「ここは字下げにこだわっているな」とか、「ここは段落改行で縦長に読んで欲しいんだな」とか、ちょっと意識してみると文章の見方が変わるかもしれませんよ!